相談概要 | [氏名] S.Kさん [住所] 鳥取県鳥取市 [年齢] 35才 [構造] わからない [築年数] 2 年 [階数] 8 階 [様態] 分譲マンション [施工者] 建設会社 [設計者] 知らない [監理者] 知らない [確認申請書存在の有無] 解らない。 [設計図面枚数] - 枚 [着工までの打合せ回数] - 回 |
相談内容 | 相談するところが無く困っていますので、宜しくお願いいたします。 2年前に新築マンションを購入致しました。3、4ヵ月頃から、ベランダに亀裂、縦に60cm幅4oのものと溝から外壁にかけて4、5個所(白い液が下の階のベランダ手すりに漏る。)発生しました。ようやく2年点検で補修してもらえましたが、業者の対応の悪さ及びその他の補修個所の乱雑さから適切な補修なのか心配です。下記に補修内容を記載致しますので、見解の程宜しくお願いします。 ・ベランダ縦の亀裂 V字カットをしてポリパテを埋め上からポリ剤を塗った。(1日で作業した) ・溝から外壁に亀裂(亀裂より白い液が漏る。)4、5個所 溝に樹脂タンクを取り付け接着剤を流す。1日目、樹脂タンク撤去。10日後、溝全体にポリ剤を塗る(水が溜まるようになった。)。外壁亀裂にポリ剤をぬり、その上から外壁と同じ色のペンキを塗った。 以上の様に補修しました。大丈夫でしょうか。適切な処置でしょうか。宜しくお願いいたします。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
津村 泰夫 | 1、は一般的な亀裂の補修方法です。「Uカットシール材充填工法」といい亀裂巾が0.5o以上のものに適応しますます。 私どもの仕様は、 1.亀裂に沿って亀裂巾付近の仕上げ材を除去、亀裂の周囲を平滑にする。 2.亀裂に沿ってUカット、洗浄、清掃する。Uカットは巾10o深さ12oを標準。 3.Uカットした部分に均一にプライマーを塗布。 4.Uカットした部分に表面から3〜5oを残してシーリング材を充填。溝の周囲に付着したシーリング材はへらなどを使用して完全に除去。 5.4〜5日のシーリング材の乾燥期間を確保した後、プラーマー処理を行い、樹脂モルタル(ポリマーセメント)をコンクリート表面にあわせて平滑に仕上げる。 6.外壁塗装 となります。シーリングの乾燥期間が無かったようですが、シーリングの種類によっては乾燥が十分でないと化学変化を起こし、ネバネバすることがありますが、さわってみて問題なければ良いと思います。また仕上げ面が雑であるなら再補修させてください。 2、は白い液はセメントの可溶成分が雨水などによって溶け、表面に析出し、炭酸ガスと反応し白色物質が沈着したものでしょう。様々な工法がありますが、エポキシ樹脂注入工法だと思います。十分に注入されているか確認してください。注入剤の硬化はエポキシ樹脂で24時間ですから十分です。特に問題はないかと思いますが、乱雑なところがあるなら再補修させてください。 また溝の勾配なども水たまりの無いよう補修させてください。私の目で見ていないので状態がわかりませんが、鉄筋の錆びにつながっているような亀裂であれば、コンクリートをはつり落とし、鉄筋の錆の除去まで必要です。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | このような状態は他の住戸にはみられませんでしょうか?原因を管理組合から文章で施工会社及び販売会社に正式に申し込んで下さい。4mmは大きい亀裂です。鉄筋に沿っている様子なので「鉄筋のかぶり」(表面から鉄筋までの距離)が不足しているのかもしれません。だとすると、近くの鉄筋も同じ状態になることも想像されます。その辺の調査を依頼してみてくださいね。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 早速の御解説誠に有り難う御座いました。全部で70戸強あるなかで、50戸ぐらい同じような剥離が発生しております。私共は、施工業者に強く折衝しておりますのでこれでも対応がいい方です。もし、何も補修しなければどのような事態になるのでしょうか。 管理組合(理事会)の対応が悪い為、交渉を個人でおこなっているような状態です。強く折衝をしていない住戸に対しては、もっと補修内容も乱雑です。本当に困惑している状態です・・・・・。 |
その後 |
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