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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.0182 竣工検査を受けずに済ますか、屋根を削らせてほしい。

 相談概要 [氏名] T.Rさん
[住所] 東京都渋谷区
[年齢] 34才
[構造] 木造(在来工法)
[築年数] -
[階数] ?階建
[様態] 建売り住宅
[施工者] 建設会社
[設計者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士)
[監理者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士)
[確認申請書存在の有無] 有る。
[設計図面枚数] 1 枚
[着工までの打合せ回数] - 回
 相談内容 前略、

私、建売の一戸建てを購入予定の者でございます。 (建物建築前に契約。よって、契約は土地売買と建築請負契約とで分けて契約)建物はほぼ完成しており、8月中旬に引渡し予定であったところ、突然業者より次の連絡あり。

「造成段階で地盤を当初計画より(日当り等配慮し)20cm程高くしたところ、屋根の一部が北側斜線制限の類に抵触する可能性が高くなった。ついては竣工検査を受けずに済ますか、又は、屋根を一部削らせてほしい。」

屋根の一部を削った図面を見たところ、元々左右対称だった屋根の左右が不自然に非対称となり、削った部分の建物内部には不自然な斜めの梁がでるような形の到底納得し難い内容。

将来のことも考えれば、違法物件に住むわけにもいかないことから、業者に対しては、「地盤を高くするなどという話は聞いていない。この時期に基準法違反が判明するなどとは、全面的に業者側のミスであり、竣工検査は通し、かつ、不必要な屋根工事もまかりならぬ。」と対処策の再考を依頼中。(現在、業者側で役所と協議をするなど対応中ですが、どうも屋根に多少手を入れねばならない様子)

今後、業者側の対処策に納得がいかない場合、契約の解除も視野に入れねばと考えているのですが、その場合はちゃんと手付金が返還される形で解除できるのでしょうか。契約書上には特に気になる文言はないのですが、別途渡された図面コピーの摘要欄に次の記載があるのが少し気になります。

「施工上の理由により、仕上・形状・設備位置の一部が変更になる場合がございます。」「図面と現況が異なる場合は現況優先とします。」

お忙しいところ恐縮ですが、できるだけ早くご回答頂ければ嬉しく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

草々
 yorozuの感想
アドバイザー 
砂子 政二 非常に納得のいかない話ですね。完全に業者のミスです。
現状の地盤形状が解らないので、予測でしか判断できませんが、地盤が20cm上がっても、そこが設計GLであれば、北側斜線はそこから掛かります。それで確認申請も通しているはずですので、竣工時に、20cm上げたから一部当たると言うのは???です。もしそうであれば確認申請も下りないし、それを逃れても中間検査時に指摘を受けて是正しなければいけないはずです。その辺はいかがですか?

うーん、確認時と現状の地盤が盛り土をした形になって、食い違っているのですかね。いずれにしても、今更言うのはおかしいです。契約解除をした場合の手付け金返還は、詳しくは解りませんが還ってくると思います。ただ、その解約理由によって金額の差はあると思います。

図面に記載された内容のものは、よく書かれています。これは、施主がわがままを言った場合などで変更になる場合は、そうなると言う意味です。ですので今回は、その施工上の理由ではありませんので、関係ないでしょう。

結論から言えば、購入は考え直したほうがよいと思います。
何か変ですよ、この業者は!
以上お答えします。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 これは確かに怪しい話しですね。
何か他にまずいところがあるのかも知れません。そこで北側斜線の話しを出し、屋根が変形する案は飲み込まないだろうからと検査済書が他の理由でとれない事を北側斜線の理由にしているようです。初めからの意図的なものを感じます。

ご理解いただけますか。一般の方を騙すのはたやすい業界です。他の何かは分からない、知らない、でも工事は進んでいく。そんな体質です。債務不履行で契約を解除した方が良いかもしれません。

今度建てる時は信頼出来る建築士に設計監理を依頼しましょう。一生の高い買い物です。家族を守るのはあなたの正しい認識です。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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