相談概要 | [氏名] I.Tさん [住所] 北海道札幌市 [年齢] 33才 [構造] 木造(在来工法) [築年数] 施工中 [階数] 2 階建 [様態] 注文建築 [施工者] ハウスメーカー [設計者] 知らない [監理者] 知らない [確認申請書存在の有無] 無い。 [設計図面枚数] 5 枚 [着工までの打合せ回数] 6 回 |
相談内容 | 現在新築を建築中で、屋根の部分の骨組みを工作している段階なのです(そろそろ外壁、床を貼り始める工程に来ています)。基礎と土台の接地面、及びアンカーボルトの位置が気になりご相談します。 1.基礎と土台の接地面 基礎幅15cmに12cmの土台をのせているのですが、あちこち基礎ぎりぎりに乗っています。 2.アンカーボルトの位置 ある位置が集中して、ボルトのワッシャー部分が木材の端にくるくらいセンターからずれています(ユーティリティー&浴室廻りのほとんどの土台)。アンカーボルトはほとんど基礎の真ん中に有りました。基礎の寸法がずれているのでしょうか?(プレカットの木材を使用しています。) 上記の内容を監理者に確認した所、幾つかずれている所はありましたが大丈夫です、と言われました。詳しい知り合いに見てもらったら、これはひどすぎると言っていたと伝えると(見てもらってはいないですが)、もう一度現場を確認してから連絡すると言ってきました。 気になる部分は、土台の上から穴を開けてボルトで止めるなどの補修を求めるべきでしょうか?また、大工さんに監理者(監理者は、ハウスメーカーの社員です)は来てますかと聞いた所、ほとんど来ていないとの事で、来ても聞くことも無いから良いけど・・・と言っていました。 本来、監理者はどの程度現場に足を運ぶものなのでしょうか? 監理者も若く、曖昧な為、大工さんにも軽く見られています。今後工事を進めていく上で、どのように対応したら良いでしょうか? |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
我伊野 威之 | 1.基礎ぎりぎりに土台が乗っている 外壁の納りの関係で(外壁面と基礎面を揃えたい場合など)、あえて土台を偏芯させる場合もあります。設計の段階からの意図的な芯ずれかもしれませんので現場で確認してみて下さい。 一本の土台で左右で偏芯が逆転しているようだと問題です。基礎の施工精度がよほど悪くないと起こらないのですが、もしそうなっていたら補修、今後の工事も信頼できません。(出来上がりも外壁面と基礎面が平行にならないので、とてもミットモナイです) 2.アンカーボルトの位置 No.164に同様な相談がありました。現況はNo.164のような状態でしょうか? 150mmの基礎に120角の土台で土台が基礎から出ておらず、ワッシャーも土台から特にはみ出していないのであれば、アンカーボルト位置も基礎芯のようですし特に問題無い様に思われます(120角土台の芯から25mm程度のアンカー芯ずれは大丈夫です。ただし、No.164の様な深い座ぼりは宜しく有りません)。 |
コメンテーター | |
ー | ー |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 監理者は知らないと書かれているので、管理者の間違いでしょうか? ハウスメーカーは会社によって違うようですが、管理者一人が受け持つ物件が8〜30物件らしく、8件としても一週間に1回来れるかどうかだと聞きます。30物件なら2週間に1回位でしょうか。基本的に地元のメーカー代理店が施工する形式が多いですが(メーカーは現地に資材を搬入します)、ハウスメーカーのマニュアルにのっとって施工します。ですので管理者が来なくても仕事は進みます。しかし、幾らマニュアル通りだとしても工事の現場検査はその工程でポイントがあります。そのポイントにも来てないようですね。 わたしの場合、住宅の監理は定例で1週間に1回、それ以外に工程での検査時にそれぞれ行きます。監理とは、その検査に合格して初めて次の施工工程に進む事が出来る訳で、検査なしに工事が進んでしまうほど「後の祭り」になってしまします。 わたしの経験で鉄骨の建物なのですが、依頼者が大工さんを連れてきて「この大工さんで施工して欲しい」との申し出にしぶしぶ応じましたが、現実工事が始まったら案の定大工さんは鉄骨の事は何も知らず、毎日心配で検査に行った事を思い出しました。そのお陰で監理料は大赤字でしたが、建物は無事に竣工しました(現場が書く施工図も大工さん書けずわたしが書いてあげましたが)。大赤字でも受けた以上は最後まで責任を持って監理して貰いたいものです(あのような事は、もう、こりごりですが!)。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
〒181-0001
東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号
TEL 0422-24-8768
FAX 0422-40-0107