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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No..0163 トイレ排水管に亀裂が入り、汚水が外壁および床下に

 相談概要 [氏名] U.Kさん
[住所] 東京都小金井市
[年齢] 34才
[構造] 木造(在来工法)
[築年数] 0 年
[階数] 2 階建
[様態] 建売り住宅
[施工者] 建設会社
[設計者] 知らない
[監理者] 知らない
[確認申請書存在の有無] 解らない。
[設計図面枚数] 2 枚
[着工までの打合せ回数] 0 回
 相談内容 はじめまして、U.Kと申します。
このページを見つけて本当に心が救われるような思いがしました。何卒アドバイスよろしくお願い致します。

今年5月14日に、建売住宅を購入したのですが、トイレの排水管に亀裂が入りっており、汚水が外壁および床下に流れてしまいました。先日修復工事を行いましたが、この程度の修理でいいものかと釈然としません。

■経緯■
・1999年5月末 入居・その2日後あたりから1F玄関付近がドブ臭い匂いがする
・1999年6月上旬 小ハエ、蚊が多いのが気になる。黒蟻が入ってくるようになる。
・1999年6月中旬 外壁と基礎コンクリートの間から水が漏れているのが発覚。ティッシュの粕や匂いなどからトイレの汚水であると想像し、2Fトイレの水を流してみると、やはりそうだった。その日、仲介不動産屋に連絡し、すぐ来るようなことを言っていたが、翌日水道屋が来た。

・水道屋が約束の時間を50分遅れ、到着。謝罪も無く作業を開始。トイレの水が漏れていることを確認。1F床に穴をあけるとコンクリート基礎に汚水の水溜りが幅2m深さ1〜2cmぐらいできていた。横柱もかなり湿っている。汚水塩ビ管エルボーに亀裂が入っていたらしい。亀裂なので汚物は出ていないが、汚水は漏れているとの事。かなり異臭がした。エルボー交換。接着。基礎に溜まった汚水は吸い出したり、拭いたりせず、ただ、乾燥させただけ。壁、床に穴が開いたまま、水道屋の修理は終了。

・施工主から随分たってごく簡単に謝罪の電話があり、「気の済むように直していい」との事

・施工主に補修の要求を提出(後述)

・3日後、現場監督が訪問。赤い消毒薬で手の届く範囲のみ、塗っていた。外壁は軽く水で洗ってくれたらしい。幾つか疑問点を言って、修復を頼むも 「大丈夫ですから」の一点バリで威圧的な態度で話してくるので埒があかなかった。汚れに関しても「サンポールでも使えば落ちますから」と 私にやれと言っているような有様。床は何時でも確認のため開けられるようにアルミの縁の蓋を作ってもらい、内壁・内壁クロスは元通り修復してもらった。消毒液の匂いは2〜3日でとれるとの事。

・以降、何の連絡も無し。

・1週間以上たつが、消毒液の臭いはとれない。未だ、黒蟻がいる。

■修復依頼■
・コンクリート基礎、外壁下、横柱等汚水のかかった部分の洗浄・清掃・消毒 (結果)洗浄はしてない。乾いて固まった状態で赤い消毒液を塗っただけ。基礎の染みから最大半径3m程度汚水が溜まっていたと思われるが、手の届く基礎の半径50cmの部分と、横柱の部分に消毒液を塗っただけ。外壁に関しては一部のみ水洗いしてもらった。
・横柱の交換・補強 (結果)何もしない。消毒液を塗っただけ。
・汚水で汚れた敷石の交換 (結果)何もしない
・黒蟻の駆除、および再度白蟻等防虫処理 (結果)一部消毒だけで何もしない
・床・壁の補修 (結果)壁は元通り修復。床は再度水漏れがあると怖いので元通りには修復してもらわず、蓋にしてもらった。

■以下の件、アドバイス頂けたらと思います■
・今回やってもらった修理内容は一般的に考えて妥当なものといえるでしょうか?
・消毒に使用した赤い薬品はどのようなもので、どんな効果があるんでしょうか?
・一度汚水で湿った横柱はシロアリ等に弱いのではないでしょうか
・シロアリ保証が5年ついていますが、それを延長させることはできるでしょうか?
・一度汚水で湿った横柱が腐敗しやすいのではないでしょうか
・柱等の保証は2年ついていますが、それを延長させることはできるしょうか?
・汚水が固まったものに(一部)消毒液を塗っただけでゴキブリや虫がわく原因にならないでしょうか?
・それに対して補償を得られるでしょうか?

汚水だけに気分が悪いのに、きちんとした謝罪も得られずきちんとした対応も得られず、工事ミスで自分の家の寿命が縮まったような気がして悔しくてなりません。アドバイス何卒よろしくお願い致します。


床下汚水状況


配管の亀裂
 yorozuの感想
アドバイザー 
小谷野 和広 排水管の修理に関しては、妥当な方法だと思います。

それ以外に関しては、
2.シロアリ等のことについてどのような対処をするのかよくわからないが、シロアリ駆除業者の立会いがあったか、もしくは販売会社の立会いがあったのか、そのあたりがはっきりしませんのでなんともいえませんが、もし立会いがなかったのであれば、販売会社に対して、再度調査を要求するのが妥当かと思います。

3.シロアリの専門的なことについての知識がありませんので、薬剤についてはお答えできません。また、保証期間についても、わかりません。

4.汚水の固まったもので乾燥してしまえば虫のわく原因にはなりません。

5.補償については再度販売会社立会いの元で調査の上、シロアリが今後出たときのために、「念書」という形で補償をしてもらったほうがいいと思います。

現状では、精神的なショックだけですので、金銭的な解決よりは、将来的に安心(念書)をとったほうがいいのではないかと思います。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 赤い薬品とは何とも言えませんが、天然ヒバ油かもしれません。

今回の問題は相手の誠意の無さに起因しているようです。

本来は下記のような方法が良かったでしょう。
1.汚水を吸い取る。
2.床下に入り、よく水洗い清掃し、ダクト等で通風しながら乾燥せせる。
3.乾燥後床下に入り、防腐防蟻処理する。
4.仕上げを復旧する。

ですが、建売りですとここまで誠実にする業者はむしろ少ないかもしれません。相談の文章を先ず業者に示して交渉してみて下さい。又、シロアリ業者に立会ってもらい、再度交渉してみて下さい。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
 その後  
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