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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.0159 シロアリ被害の保証について

 相談概要 [氏名] H.Hさん
[住所] 和歌山県
[年齢] ?才
[構造] わからない
[築年数] ?
[階数] 2階
[様態] 注文建築
[施工者] ハウスメーカー
[設計者] 知らない
[監理者] 知らない
[確認申請書存在の有無] 有る。
[設計図面枚数] ?枚
[着工までの打合せ回数] ?回
 相談内容 <シロアリの被害保証について>
Sのプレハブ住宅を平成5年にSハイム(タイプ D、U工法)で新築し、同時にSでシロアリ防除工事もしてもらいましたが、今回シロアリの被害にあってしまいました。

シロアリ保証期間は10年位だったと思います。S、シロアリ施工業者と伴に被害確認に立ち会ったところ一階の床ほぼ全面と一階天井板の半分くらいが被害にあっているようでした。保証期間内でひどい被害ですので心境は建て直してほしいくらいですが、このような場合どの程度までSに修理を請求できるのでしょうか。

また工事中の仮住まい費用、引っ越し費用、慰謝料?なども請求したい心境ですが見当はずれでしょうか?

またSを信用していないわけではないのですが修復工事の際の確認のポイントなど教えていただけないでしょうか。
 yorozuの感想
アドバイザー 
高尾 正範 文面より拝見するところ築6年で床半分、天井半分といった面積は大きいですね

床、天井のどの部材の箇所かが不明ですが、恐らく床については下地木材、天井についても軸組かと思います(最近は軽量鉄骨下地のボード貼りといった木材を使わないものもありますが)。白蟻は一般に湿気のある木材にしかいないようです。原因追求が一番だと私は思います。

近年、現場の環境を改善せず駆除に頼っている方法が多いようですが、反面、白蟻駆除用の薬品により過敏体質な方などは駆除によってその家に住めなくなったということも身近で聞くことが有ります。本来白蟻も使命をもった生き物のようで、山等で倒れた木を分解して土にもどす作業の一段階目が白蟻の役割のようです。この後、微生物の分解により土に還るのです。こうしたリサイクルの一旦をになう生き物であっても、人の財産となった家の木材を食い荒らすと人を困らせますが、これも環境が倒木と同じような環境におかれているためではないでしょうか?

長い説明となりましたが、結論としては床下の換気(換気が不十分で木材が湿気ていないか)、また天井内部の結露等点検を行い、湿気の原因を見つける事が先決ではないかと思われます。薬剤はその補助で良いのではないでしょうか。上記の原因が建築工事要因にあれば、次に修理の請求・・他の被害への請求といった具合に話も進められるのではないでしょうか

建て直して欲しいという気持ちもわかりますが、家も生き物と考えて病気の原因を取り除き、治療して治しながら、永くつき合うという気持ちで住まわれたらどうでしょうか・・
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 考えさせられました。
保証とは何か?問題が発生したらその期間に直します。という事でしょうが、現実骨組まで進行したものはかなりの補強が必要だと思われます。埋め木や継ぎ接ぎでは構造的な不安が残ります。仕上げも壊す事になりますし、クロスをお使いでしたら同じ物は無いかも知れませんので一部張り替えとなるかもしれません。そうなると補修が終わっても既設のものとの違和感があるでしょうし、保証するとはそこまでのフォローは考えていない訳です。

本当の保証とはメンテナンスを年1回受けて、早期発見早期補修の姿勢なのかもしれません。

工事中の諸費用は今回の保証には記載が無いと思いますが、結果としてかかりうる費用は交渉してください。見当違いという事は無いと思います。業者には修繕計画書を提出してもらい、どの程度の被害がありその対処方法と範囲を確認ください(仕上げについても)。

工事中は写真を撮るなどして状況を掴んで於いてください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 早速の回答ありがとうございます。打ち合わせをする際、不安でしたが自信がつきました。結果は今後の参考のためにまたメールで送らせていただきます。ありがとうございました。
 その後  
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