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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.0143 打ち合わせ通りの素材が使われておらず

 相談概要 [氏名] M.Mさん
[住所] 神奈川県横浜市栄区
[年齢] 27才
[構造] 木造(2X4工法)
[築年数]  建築中
[階数] 2階建
[様態] 注文建築
[施工者] ハウスメーカー
[設計者] 知らない
[監理者] 知らない
[確認申請書存在の有無] 解らない。
[設計図面枚数] ?枚
[着工までの打合せ回数] たくさん
 相談内容 先日No.120の相談をしたものです。本当にありがとうございました。結局まだ段階が早かったため、換気口の位置を変えてもらうことができました。専門家の方々にアドバイスをいただけて、本当に安心&感謝です。

ところでまた問題が発生してしまい、相談室にやってきました。よろしくお願いいたします。

2世帯住宅を建築中、すでに大工さんの仕事が終わり、内装にうつっています。着工前に何度も打ち合わせをし、それなりに、希望通りの家ができるのではないかと思っていたのですが、その打ち合わせ通りの素材が使われておらず困っています。

打ち合わせの段階では、和室の柱などにはふつうの柱をつかい、後で塗装して、うまく木目がでるようにする、ということだったのですが(和室には特別こだわっていたので、その点は何度も話しあった)、実際つかわれたのは、最初からのっぺりと色の塗られた柱で、リビングその他の洋室に使われている素材と同じものでした。そのことに気づいた段階で、営業担当、工事担当、設計者宛てにファックスでその旨伝えたところ、返事はやりなおす、取り替えるといったものではなく、「どう理解していただくか…」というような全く進展のないもので、工事はそのまま進み、結局柱や周りぶちなど、すべてできあがってしまいました。

洋風建築に強いメーカーだということは知っていましたが、和室にこだわる私たちの希望をかなえる、和風に強いインテリアコーディネーターをつけると言われ、その言葉を信じてそのメーカーを選んだのですが、こんなことになってしまい本当に残念です。できることならすべてやり直してもらいたいのですが、可能なのでしょうか(打ち合わせの状況を、私たち側は紙で残していませんが、メーカー側は打ち合わせの内容を認めてはいます。)。その場合、勿論工期が延びると思うのですが、その間の仮住まいの費用や賠償金など請求できるのでしょうか。ほかにはどのような賠償請求の方法があるのでしょうか。よろしくお願いします。
 yorozuの感想
アドバイザー 
小松原 敬 デザインがらみのお話ですね。デザインについては感覚のくい違いやどの程度のことまで追求すべきか、明確にしづらい部分があります。見てみないとその辺がわかりませんが、文脈からすると和室の造作を薄い色のクリア塗装で木目が見えるようにしたかったのだなとは読みとれます。それが実際は木地出しではあるが、濃い色であった、という事でしょうか(和室ですから塗りつぶしという事はないでしょうね)。インテリアコーディネーターが入っているそうですが、それは明確にコーディネーターの指示があったものでしょうか。それとも現場が適当に調達した資材だったのでしょうか。それにより意味合いはかわってきます。

コーディネーターが何らかの意図でデザインしたのか、適当に現場がおっつけたのか・・・ということです。

前者であるなら事前の話し合いで言っている事は同じでもイメージはお互い食い違っていた、という事でありがちな話ですがどちらに非があるともいいきれず、解決は難しいです。

後者であるならば当然工事のやり直しか、減額請求の対象になります(これも”どの程度?”という問題はつきまといますが)。実際の状況がわからないので明確な回答はしづらいですが、まだ未払金があって完成後の支払いという事になっているならば、この問題が片付かない限り完成とは認めない旨を文書で(相手が悪質な場合は内容証明郵便で)渡し、ねばり強く妥協点を交渉するしかないと思います。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 和風に強いインテリアコーディネーターとありますが、そもそも和風とは何を持って和風と考えるかです。和風もどきなのか、本格的な和風なのか。本格的な和風をお考えならそれはこの場合インテリアコーディネーターの仕事ではありません。和風もどきならインテリアコーディネーターでも問題無いでしょう。

商品的和風もどきを造る人に「心を入れた仕事」はなかなか難しいようです。
「よろず」でわたしも何回か書いてますが、商品的なものを造る人に「心を入れた仕事」をお願いするのはもともとシステムとして無理があると思います。
依頼する場合はそれを承知の上でとなると思います。「心を入れた仕事」の家が無くなり、心の無い街並になることを危惧いたします。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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