本文へスキップ

一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0137 車を不自然に斜めに止めなければならない

 相談概要 [氏名] S.Tさん
[住所] 神奈川県横浜市緑区
[年齢] 31才
[構造] 鉄骨造(ブレース構造)
[築年数]  建築中
[階数] 2階建
[様態] 注文建築
[施工者] ハウスメーカー
[設計者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士)
[監理者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士)
[確認申請書存在の有無] 有る。
[設計図面枚数] 10枚ぐらい
[着工までの打合せ回数] 5回ぐらい
 相談内容 はじめまして。Sハウスで建築中の軽量鉄骨プレハブの家について教えてください。

現在基礎工事が終わった段階です。北道路に面してL型に二台分のカーポートを作る計画で、あらかじめそこに面した部分の基礎を深基礎にしてあったのですが、できあがってみると、深さが足りないことが判明しました。道路面と敷地の高低差は50cmなのですが、通常基礎と深基礎の差は30cmしかありません。このままだと、道路からかなり急な勾配のあるカーポートになってしまいます。住むには問題ない基礎ではありますが、新築した家に車を不自然に斜めに止めなければならないのはどうも納得いきません。

設計ミスとして、工事のやりなおし(非現実的ですが)、または、補償(追加値引き)を要求できるでしょうか?今回の場所以外に、もう一ヶ所基礎に関係した設計ミス(本来の長さより50cm深基礎が足りなかった)もあり、今後の施工にも少し不安があります。御見解よろしくお願いいたします。
 yorozuの感想
アドバイザー 
中川 雅実 ご質問の内容で、確認したいことが有ります。地盤調査はされましたか?駐車は、道路に対して縦列駐車でしょうか?

基礎については、図面通り造られていなければ、工事やり直しが基本です。 しかし、現実的に補強と言うことで、決着するケースが多いです。

地盤によって深基礎は、支持力の違い、通常基礎との接点に多くの力が作用し、問題になることが多いので注意が必要です。 カーポート施工時に、土間等で補強することも出来ますので、詳細は、図面を見せていただき、現場を確認してきめた方が良いと考えます。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 ここの現場も心無い設計と心無い施工の賜物ですね。設計図面も契約書の一部です。その通りになっていなければ当然やり直しです。先ず、やり直しを求めてくだい。たぶん「勘弁して下さい。」と言うと思いますが。それならば、それに替わる違約金を求めてもいいと思います。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 S.Tです。ご回答ありがとうございました。返事が遅くなり申し訳ありません。私の説明が不明確で、一部誤解をされているようなのでもう一度連絡いたしました。カーポートは一台分が道路と平行、もう一台分が道路と直角です。施工は「設計どうり」に行われています。設計自体がいいかげんでした。基礎深さの不足、基礎長さの不足、どちらも、標準的な勾配のカーポートを作れるようには考慮していませんでした(Sハウスの営業、設計担当者が)。

基礎図面は施工前に受け取って私も見ましたが、当該不具合箇所に寸法が記入されておらず、また、特に基礎について説明もありませんでしたので、Sハウス側の設計ミスには違いないと考えています。この点を追求した結果、強度、耐久性には支障ないこと(当該箇所に通常の保証以外の保証を別に付けることを確認)も考慮して、カーポートを含む外構工事をSハウスが格安で(仕様、部材は私が選定)請け負うことで合意しました。

今後も施工結果については目を光らせ続けていく必要がありますが、皆様のアドバイスがおおきなよりどころとなりました。ありがとうございました。
 その後  
目次に戻る

バナースペース

一般社団法人 建築よろず相談支援機構

〒181-0001
東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

TEL 0422-24-8768
FAX 0422-40-0107