相談概要 | [氏名] T.Sさん [住所] 大阪府八尾市 [年齢] 30才 [構造] 木造(在来工法) [築年数] 工事中 [階数] 2 階 [様態] 建売 [施工者] 大工(工務店) [設計者] 知らない [監理者] 知らない [確認申請書存在の有無] 有る。 [設計図面枚数] 3枚 [着工までの打合せ回数] 1回 |
相談内容 | はじめまして。建築中(未入居)の物件の相談です。よろしくおねがいいたします。 建て売り住宅ですが、建築前に契約をし(青田買)、一部意向を取り入れてもらい間取り変更、色指定等をできる物件を購入しました。住所は、神戸市東灘区御影山手、5月中旬引渡し予定です。地元では、割と評判のよい工務店のようで、青田売りでも売れているようです(公庫*仕様、住宅性能保証付であり信用できると考えた)。 さて、ご相談ですが、基礎についてです。基礎はベタ基礎なのですが、立ち上がり(120mm)がベタ基礎より、約25mm程外側にずれているのです。工務店は鉄筋のかぶりは確保されており問題無いといいますが、これは、施工ミスだと考えます。欠陥というかはわかりませんし、強度がどの程度落ちるのかも、わかりませんが、次に売るとき、申し出る必要のあるものなら、大問題です。どう対応したら良いでしょうか。アドバイスよろしくお願いいたします。 *事務局注:住宅金融公庫は、2007.4.1に独立行政法人 住宅金融支援機構に移行しました。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
氏原 毅士 | 図から判断するに、ベタ基礎のベースが立ち上がりより25_小さいと言う事と思います。本来ベタ基礎は鉛直荷重を基礎総面積で負担し、荷重がスラブ全面わたって一様に分布するものと仮定し計算されます。 計算基準でも他の工法に比べ明確な根拠は無いのですが、荷重が均等であれば布基礎に比較しても相当有効な基礎と言えるでしょう。 相談の場合に当てはめて考えると、最初の縄張りや墨出しで失敗したのでしょうが、 1 基礎面積が25_小さいからと言っても基礎としての信頼性は変わらない(ベタ部分の工事に問題なしとして)。 2 立ち上がりは布基礎の同部分と比べると構造部としての役割はやや低くなると考えても良い。 3 鉄筋に被りがあると言うことはシングル配筋と思いますが、この点は業者を信用しても良い様に思う。 4 25_小さい部分は、立ち上がり部の仕上げ(モルタル等)で仕上げ をするときにあまり塗り厚が厚くならないよう施工する(ラスなどを併用して塗るなど。)。 地耐力に対し自重や積載荷重のバランスがとれていて、配筋が正しく施工されていればあまり心配する程の事は無いように思います。 |
コメンテーター | |
ー | ー |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 何故25mmずれたのかを確認して下さい。 監理をちゃんとされていないのなら今後「気持ちを入れて」監理するように伝えて下さいね。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 早速のご返答ありがとうございました。(図が変な形になってしまって、わかりづらくすいません。内容はご理解頂いた通りです)。あまり、心配することはないようで、とりあえず安心しました。今後、このようなミスのないよう業者に注意をしたいと思います。たいへん参考になる解説ありがとうございました。 |
その後 |
〒181-0001
東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号
TEL 0422-24-8768
FAX 0422-40-0107