相談概要 | [氏名] H.Tさん [住所] 茨城県水戸市 [年齢] 39才 [構造] 木造(2X4工法) [築年数] 0年 [階数] ? 階 [様態] 注文建築 [施工者] 建設会社 [設計者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士) [監理者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士) [確認申請書存在の有無] 解らない。 [設計図面枚数] ?枚 [着工までの打合せ回数] 4-5回 |
相談内容 | 輸入住宅を新築中(ほぼ完成に近い)ですが、疑問が多数あります。 商品番号、規格の明確ないくつかの建具(バスタブ、ドア、窓など)について販売元(小売りもしているところです)から個人として見積を取ったところ、建設会社の見積書に記載された価格(もちろん施工、運送費は別)より安い価格でした。仕入値への多少の上乗せは理解できなくもありませんが、小売価格を越えているのは納得できません。御意見をお聞かせ下さい。 また、施主には領収書等で建材の仕入れ価格を知る権利はないのでしょうか。設計、施工を建設会社と契約しましたが、小さな建設会社で社長が建築士です。見積は直接工事費に10%の現場管理費を乗じ、さらに会社諸経費10%を乗じて直接工事費の121%となっています。もちろん消費税もかかります。これは妥当な見積法でしょうか。 見積と異なる建材の使用を発見した場合、発見時、引き渡し検査時、引き渡し後のいつ指摘するのが、施主にとって有利でしょうか。引き渡しの遅れは気にしません。まだたくさんあるけれど書ききれません。よろしくお願いいたします。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
笠原 歩 | まず最初のご質問ですが、建具(バスタブ等)の単価の他に取り付け施工費はどのように(一式、別々)計上されているのでしょうか。建築の見積りでは、単価+取り付け施工費として「材工共」という表現をしていることがあります。もし施工費が、別途(別々に)計上されているのであれば、それは高いといえます。但し、その仕入値について意見ができるか否かは私には判断できかねます。詳しくは弁護士の方等にご相談下さい。 また経費についての考え方ですが、一概にいえないと思います。本来、現場経費は現場毎に精算できます。ただ厳密には工事が完了しないと精算できません。会社諸経費は(現場毎には)精算できません。会社全体としていくらか、ということがわかるだけです。ですからある程度「経験による予測」で見積をせざるをえません。 10%が妥当かどうかはメールだけの情報では判断できません。 最後の件ですが「有利」の考え方によって変わってきます。損害を防ぐのか、補償を求めるのかで違います。技術的には、発見時に指摘して是正して貰うのをお薦めします。まだ色々と、疑問やご不満を抱えておられるようですがメール(の情報)ではこの程度のことしかお答えできません。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 建材の仕入れ価格を知る権利についてですが、勿論知る権利はあります。しかし、御存知のように日本の古い体質では未だこの情報公開については、病院のカルテ、レセプトや都知事の交際費などのようになかなか公開されません。我々設計者にもメーカーは仕入れ価格では無く設計価格として提示します(当然われわれもいろいろなところから仕入れ値を聞き出しますが)。日本型積算方式はもう止めないといけないのですが、業界とメーカーの結託はどこも強いですね。 契約時に見積を確認しなかったのですね。単価だけでなく数量や仕様も確認しないといけません。当然その為の詳細な図面も無ければ確認できません。これに懲りたら次回は第三者の専業の建築士に設計監理を依頼ください。当然見積も確り見てもらえる筈です。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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