相談概要 | [氏名] S.Mさん [住所] 愛知県知多市 [年齢] 34 才 [構造] 木造(在来工法) [階数] 2階 [様態] 建売り住宅 [施工者] 不動産業者 [設計者] 専業の建築設計事務所 [監理者] 専業の建築設計事務所 |
相談内容 | 96年に建売住宅を購入、今年の5月で3年経ちます。入居当初から気になっていたのですが、2階に上がるとふわふわと揺れを身体でなんとなく感じるのです。また、2階の和室に布団を敷いて寝ているのですが、寝返りを打つだけでぐらぐらとしますし、階下にいると寝返り、足音など全部伝わってきます。子供がぴょんぴょんと飛び跳ねようものなら、どすんどすんとすごくて、大慌てで止めにいきます。 というわけで、2階では静かに過ごすようにしているのですが、築20年位の家ならまだしも、最初からこんな状態って変じゃないでしょうか。夜、寝返りをうつたびに気になります。ましてや、台風や地震の時など気が気ではありません。もとはミカン畑でした。土地代を差し引くと家自体は一千万円かかっていないくらいだと思うので、それほどいい建材は使ってはいないとは思いますが、それにしても・・・。 問題は、床の厚さでしょうか、筋違いの不足でしょうか、もっと別の欠陥でしょうか。これは年々ひどくなるのでしょうか。早くなんとかしなくてはいけないものなのでしょうか。あるいは、住人さえ気にしなければ、そう危険性のないものなのでしょうか。 設計図によると、通し柱120×120、筋違い30×90です。家具の配置なども揺れに関係がありますか。あと、すでに入居3年になろうとしてますが、不動産屋の方に補修は要求できるでしょうか。具体的にどのような補修をすれば、問題は解決するのでしょうか。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
堀住 勝雄 | 大変ご心配のこととお察しします。 文面から推測しますとフワフワ(縦揺れ)とグラグラ(横揺れ)の両方があるようですね。実際に調査をしませんと確定的なことは申し上げられませんが、2階梁、根太(ねだ)等の水平材の断面不足及び筋違いの不足か施工不良が考えられます。常識的な施工がなされていれば20年経ってもこのような状態にはなりません。金額が安いからと言って構造強度上の問題をおろそかにすることは許されないことです。通常の状態で倒壊は考えられませんが、地震や台風時には危険性があります。 3年後の現在、補修を求めることは大変むつかしいものと思われます(特に建て売り住宅では)、しかし、善意の購買者として交渉の余地はあります、状況を説明して交渉してみるのも良いかと思います。 出来れば弁護士に相談して戦略を立ててからの方が有利に進められるでしょう。具体的な補修の方法ですが(工事費の問題は別として)、1階の天井を剥がして梁の補強、外壁を剥がして構造壁(筋違い等)の補強、場合によっては基礎の補強ということになります。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | この状況お察しします。 売買契約の特約がない場合は瑕疵担保責任は隠れた瑕疵の発見から1年となっています。しかし、不法行為があればこの限りではありません。調査が必要かもしれません。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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