相談概要 | [氏名] Yさん [住所] 神奈川県中郡 [年齢] 51 才 [構造] 木造(在来工法) [階数] 2階 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士) [監理者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士) |
相談内容 | 密閉状態でキッチンの換気扇を作動させると、ガスレンジ横の隙間から風が吸い出されてきます。業者に言わせると「密閉状態で換気扇をつけるとこうなる」と説明します。妻は料理をしているのに、真冬に冷風が身体に吹き付けられ寒くて風邪を引きそうだとかんかんです。 ちなみに、平成10年3月完成入居しましたが、その外にも不具合は多数あり業者に言えば対応はしてくれますが、今回の件に関しては原因がつかめないとの返答で何も対応してくれていません。思い当たる原因等ありましたら、アドバイス願います。よろしくお願い申し上げます。 敬具 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
小松原 敬 | もともと、在来工法の家は外気があちこちから入ってきます。これは必ずしも悪いことではなく、部屋の空気が1時間に何回入れ替わるか、という事を換気回数という数値で表します。換気が悪いと、当然、健康に悪いです。 最近、高気密・高断熱という家がもてはやされますが、高気密仕様の家は計画換気が重要になります。「密閉状態」で換気扇をつけると部屋の中は負圧(周囲より圧力が下がること)になります。すると廻りから空気の圧力が押し寄せて、いろいろな隙間から入り込んできます。たまたま、ガスレンジの横に空気の通り道があるのでしょう。対策としては「密閉状態」にしないことです。台所とリビングの間に扉があるのなら、扉に換気口をつけて下さい。それでリビングの換気もできて一石二鳥です。 同じようにトイレの換気扇も家の換気に役立ちます。マンションなどではリビングの窓の脇に直径10cmほどのプラスチックのカバーがかかった換気孔がありますよね。出る所があれば入る所が必要なのです。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 高気密が最近盛んです。木造でもコンクリート住宅の様に気密性を高めている訳ですが、ここで落とし穴。気密が高いとコンクリート住宅の様に給気孔を設けるべきです。特に火を使う所は木造であっても必ず入れるべきです。排気能力も落ちますし、今回の様に無用な所から吸い込んでしまいます。ただ配置に気を付けて下さい。冬など寒い冷気が入ってきますから。 事務局注: H15.7.1基準法の改正により、シックハウス換気として給排気方式の詳細が規定されました。火気を使用する際の給排気については、それ以前から規定されています。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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