相談概要 | [氏名] O.Tさん [住所] 埼玉県浦和市(相談当時の行政区分です。) [年齢] 29 才 [構造] 木造(在来工法) [階数] 2階 [様態] 条件付き建売り住宅 [施工者] 大工(工務店) [設計者] 兼業の建築設計事務所(建設会社の建築士) [監理者] 知らない |
相談内容 | 地盤に関して質問があります。元は傾斜していた部分に盛り土し、よう壁を作って平坦にしています。よう壁から約2m程度までが盛り土部分と思われます。整地後、約2年経過。家の基礎は、べた基礎を予定。 工務店の話 ・盛り土して30tの○○車(詳しく聞いてませんでした)で圧搾しているので、せいぜい6t程度しかない一軒家では沈下はしない。 ・万が一沈下したとしても、べた基礎なので一部のみが沈下する 不同沈下は発生せず、家全体が沈むのでほとんど気づかないだろう。 ・建設前に地盤調査をするが、調査する会社は基礎工事を行う業者と同じであり、調査結果としては「べた基礎」以上の工事が必要と言ってくるため当てにならない(要するに、より費用が必要な工事を勧めてくる)。 質問 ・本当に6t程度の一戸建てでは沈下の心配はないのでしょうか?(その前に、一戸建てが本当に6tなのかも疑問ですが) ・べた基礎は、本当に不同沈下しないのでしょうか? ・地盤調査結果を適切に判断するにはどうすればよいでしょうか?もしくは、調査結果を適切に判断させる方法(保証や法的なもので)はありますか? 以上、よろしくお願い致します。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
笠原 歩 | 1)6tの根拠が不明なのですが、こういった場合その土地の地耐力(N値)で判断するのが普通です。地山(元からの土地)であれば役所で大体の目安はわかりますが、盛土ということなので幾らか割引してお考えください。かなり地盤の悪いところでも地耐力は2.5〜3.0/位ですので木造の住宅であれば問題はないと思います(木造住宅は1.0/ 2階建ては×2 程度)。 2)不同沈下しないとは言い切れませんが、きちんと設計施工が為されれば防げると思います。現実的にベタ基礎以上の基礎(杭基礎、地盤改良等)を施した木造の物件は非常に少ないと思います(私は経験ありません。)。 3)実際に調査した会社と別の調査会社に再調査をしてもらうのがよいと思います。「調査結果を適切に〜」の点については、「何を」保証してもらうのかによって相手が違うので適切なアドバイスはできません。最後になりますが、この様な場合、地面そのものよりも擁壁の状態が重要です。その点もご注意ください。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 地盤調査は調査専門の調査会社にお願いして下さい。調査は最低2ヶ所(切り土と盛り土)して下さい。近隣の地盤情報の収集も必要ですね。笠原さんが指摘するように擁壁が適切に築造されているかが大切です。コンクリートブロック等で簡単に作っている敷地を見かけますが、上屋をどんなにしっかり作っても地震の時に擁壁とともに家は簡単に倒壊してしまいます。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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