相談概要 | [氏名] K.Mさん [住所] 神奈川県川崎市高津区 [年齢] 30 才 [構造] 木造(在来工法) [階数] 3階 [様態] 建売り住宅 [施工者] 不動産業者 [設計者] 専業の建築設計事務所 [監理者] 知らない |
相談内容 | お世話になります。今年の4月に木造3階建ての建売り住宅を主人と共同で購入しました。 先日、ふと3階の階段部分の角に目をやったところ、黒い線のようなものが見えました。近づいてみたところ、クロスの継ぎ目で、継ぎ目がはがれかけていました。そのはがれかけた継ぎ目を指で押さえてみますと、その裏に溝のようなものができている感じがしました。また、2階から3階へ登る階段の裏側(2階から見ると斜めの天井の部分)の角のところのクロスが、縒れて浮いているような状態のところがございました。 そこで、私も主人も専門家ではないもので、御相談申し上げたいのです。木造建築の場合、多少の歪みは生じるのではないかと思っておりますが、どの程度であれば問題がないのかお聞きしたく存じます。このような症状の場合、クロスを付け替えてもらうだけで問題はないのでしょうか。建物全体が歪んできているのではないかと心配です。最近、欠陥住宅という言葉を頻繁に耳にしているせいか、敏感になっています。できれば専門家の方に一度見てもらいたいとも考えております。よろしくお願い致します。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
小松原 敬 | 壁紙は、新築のマンションや建売りの場合、あまりいい施工していないので、ジョイント部分が分かれてきたり、ひどい場合ははがれてきたりといったことは結構あります。応急処置としては、のりで貼るだけでもいいのですが、DIYのお店にいくとコークボンドというものが売っているのでそれではって、さらにクロス施工用のローラー(棒の先にローラーが付いている片手でもてる道具)もあればそれで上からころがしておさえてやると継ぎ目が目立たなくなります。クロスは冬になると縮んだりしてはがれるので、次に貼り替えるときはジョイントテープをはがれやすい所に入れてもらって下さい。 構造的なことは、正直言って、造っている最中に見ないとわからないです。基礎も構造体も出来てしまえば見えなくなってしまいます。はっきりおかしいとわかる時は、壁をはがしたりしますが通常はそこまでできません。欠陥住宅の防止には、建築中に第三者(工務店とは別の設計者)による監理が不可欠なのですが、その認識があまりないのが現状です。床にビー玉を置いてみる(床の水平)、重りをつけた糸を壁の上の方から垂らしてみる(壁の垂直)、基礎にひびが入っていないか、床でジャンプして家具がガタガタいわないか、扉や窓が開けにくくないか、屋根を見て軒がまっすぐかなどを見てください。それでなんともなければとりあえず大丈夫です。 |
星 裕之 | ご心配なさらなくてよいと思います。きちんとした木造3階建てであっても下地がぴったり柱にくっついていないこともあるものです(大工さんの腕もありますが)。特に木ですから今後、伸縮・そりなどが必ずといっていいほどあり、建具が開きにくくなったりする症状もあるでしょう。また無垢の板張りであれば、鳴きの症状もあります。それらは、天然の木の特質ですから収まるのを待ちましょう。 しかし、壁のクロスの裂けが進行するという症状があった場合は危険です。その場合は木造部分の欠陥というより、基礎の不同沈下等に原因が考えられます。その症状のある方は別途ご相談ください。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 木造3階建の建売りは十分注意が必要です。小松原さんより説明があったように、水平垂直には注意して確認して下さい。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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