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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No. 0034 基礎と土台の間に水平を出す為と板片が。

 相談概要 [氏名] Kさん
[住所] 神奈川県厚木市
[年齢] 33才
[構造] 木造(在来工法)
[階数] 2階
[様態] 条件付き建売り住宅
[施工者] プレハブメーカー
[設計者] 建設会社の建築士
[監理者] 知らない
 相談内容 現在、建築中で、棟上して1週間ほど経過した段階です。今はサッシの取りつけを行っているところです。

相談なのですが、現場で確認したところ、基礎(ベタ基礎)と土台の間に、なにやら厚さ1〜3ミリほどの板片(筋交い固定用、木片、モルタル片など)が差し込まれている個所があちこちに見受けられます。これは上棟のときにはなかったもので(自分で確認済み)、あとから無理やり差し込んだようです。

大工さんの話だと基礎の水平が出ていないので、基礎を持ち上げて調整した、との事です。そのため、柱の上端に楔を打っているようなところもあります。工務店の責任者の方は構造上、問題無いといっているのですが、本当に大丈夫でしょうか?

また、水平出しのために通常、このような事は問題なく行われているものでしょうか。そのほか、基礎と土台をとめるナットが緩んでいたり、一度取りつけた金物(筋交い取りつけ用)を取り外してあったりと不信な点が他にもあります。

どうぞ、よきアドバイスをお願いいたします。
 yorozuの感想
アドバイザー 
小松原 敬 どうも丁寧な工事ではないように思われます。家具工事やちょっとした荷重がかからない所ならともかく、土台や柱に木片やモルタル片なんかいれても、だんだんつぶれていくのは目に見えています。また、工事に対する熱意というのは全体にかかわるものですから。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 土台と基礎の間は柱下等にネコモルタル・栗木・最近は硬質ゴム既製品を挟み通気を確保します。これら混合は良くありません。しかしこれらの作業は土台を据えつける時にするもので、上棟の後にするものでは有りません。
多分基礎の打設の後のレベル確保を怠り、上棟してしまったのかと思われます。上棟時にレベルを確認して慌てて楔・モルタル等を詰め込んだと考えられます。このような状態で構造的に問題無いとは断言出来ない筈です。骨組みを解体し基礎からモルタルで水平レベルを出し、その上にネコモルタル又は硬質ゴムを土台に挟み組み立てを依頼して下さい。

実に不誠実な行為だと思います。大工さんは正直で水平を出す為に調整した。との事ですが、これは土台の前に水平を出すのを忘れた。と言ってるのと同じ事です。業者が瑕疵を認めない場合は第三者の建築士に調査を依頼して見てください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 先日、基礎と土台の組み付け構造について質問させていただきました、Kです。

あれから随分と悩んだあげく、専門家に依頼して現在の工事の状況を検査してもらうことにしました。検査日は明日(11月6日)で、当日は施工業者にも立ち会ってもらうことにしました。私としては、施工業者との間に軋轢が生じるのでは?との懸念から一時は検査を思いとどまろうかとも考えましたが、このままでは建物が完成しても安心して暮らすことができないと判断し、第三者である専門家に依頼することにしました。

誠に勝手ながら、後日、検査結果等の報告をさせいただくつもりでおります。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
 その後  
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