相談概要 | [氏名] T.Yさん [住所] 栃木県小山市 [年齢] − [構造] − [階数] − [様態] − [施工者] − [設計者] − [監理者] − |
相談内容 | じつは小さな賃貸住宅を建てる計画が持ち上がっています。ILDKの6戸建て(2戸x3階)で、鉄筋の外壁タイル張りと言う計画です。 鉄筋の建物は頑丈であるという良さはありますが、逆に建て直すときが費用もかかり、とても大変と聞きました。かえって鉄骨の方がよいのではないかとも言われますが、このような場合には、鉄筋と鉄骨の違いをどのように考えたらよいのでしょうか? |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
星 裕之 | たしかに、鉄筋コンクリート(RC)造が頑丈であるという認識はよく耳にします。それは、建築基準法ができた当時のRC造に対する半永久神話からきてるもので、単純にそうとは言いきれません。さらに外壁タイル貼でしたら、鉄骨(S)造でも可能ですし、デザイン次第では一般の方からは区別がつきにくいものが可能と思います。 また、解体費用の件ですが、一概にはいえませんがRC造(15000円/u)----S造(9000円/u)程度*と考えてください。将来の物価上昇分を無視して床面積300uで180万程の違いは出てきますが、これだけを考えて、S造にというのはちょっと早計ではないでしょうか。 さらに、施工期間、地盤の特性、要求性能、税金面等さまざまな要因がありますから、構造体をお決めになる前に設計事務所へお気軽にご相談ください。不動産・銀行・工務店等と協力し、適切な提案を心がけます。 *(事務局注):相談当時の相場観です。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 鉄筋コンクリート造も鉄骨造もどちらもそれぞれの特性を生かせばよい工法です。どちらが地震で壊れ易いかは構造的な点からはありません。地震の時にでる欠陥が構造の欠陥ですが、それは人の生命をも危険にする重大な事です。構造的な事を心配するのは建築では一番大切な事ですね。そこに気づかれているT.Yさんに関心します。しかし、どちらが丈夫かは間違いです。どちらもよい材料です。 大切な事は、良い設計(よい構造計算も含む)とよい監理(できれば第三者の建築士)両方が揃わないと丈夫な構造が出来ないと言う事です。監理が悪ければ重大な欠陥を生んでしまいます。その点に気を付けて下さい。解体費用で構造を決めてはいけません。構造は総合的な判断で決めるべき事です。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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