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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No.0004 家が傾いて困っています。

 相談概要 [氏名] S.Tさん
[住所] 埼玉県大宮市(相談時の行政区分です。)
[年齢] −
[構造] −
[階数] −
[様態] −
[施工者] −
[設計者] −
[監理者] −
 相談内容 突然、お伺いします。

建て売り住宅を7年前に購入しましたが、1年前に近くの業者に測量してもらったところ南東側(道路の反対側)が5.9CM地盤が下がっていることがわかりました。もともと傾斜地だったところで南東の低いほうを盛り土をして平地にしたもので、盛り土は約1Mくらいと思われます。

売り主には何度も苦情をいっており、やっと調査をしてもらうことになりましたが、調査方法や補修の方法等がまだ何も知らされていないので不安に思っています。経済情勢が悪く、売り主も経営が厳しいと思われるため、本当に早期に調査と補修をしてくれるか分からず、ずるずると引き延ばしをされる可能性もあります。

具体的な症状は、
@外壁の亀裂がひどい(これは自費で補修したが、また発生)
A内壁紙にひびが入った
B引き戸がしまらない(勝手にあいてしまう)
C2階の床の軋みが発生(1個所はひどい)
D1階の床が傾いている

質問したいことは
@抜本的な補修が必要かどうか
A必要であれば、どんな方法があるか
B売り主への対応のしかた

以上について教えてください。よろしくお願いします。
 yorozuの感想
アドバイザー 
荻原 幸雄 5.9cmの地盤沈下は半端な値ではありませんね。ご心配だと思います。売り主は不動産会社・工務店・ハウスメーカーどちらでしょうか?また近隣の家は問題が生じているのでしょうか?また近隣の家も施工は同じですか?条件付きの土地だったのですか?以上4点についてお答え下さい。

さて、御質問の件ですが、
1.についてはその通り抜本的対策が必要だと思われます。
2.については基礎のコンクリ−トの形状変更及び補強工事、又は、地盤改良です。
3.について、まずはここが一番重要なのですが問題を発見して1年以内に行動をとらなければ時効になる可能性があります。*

1年以内ですか?売り主は当然このことを認識していて引き伸ばしている可能性があります。まずは時効を止める為に内容証明郵便で項目を列記し郵送して下さい。その後三ヶ月位で相手が補修に応じるかどうかをみましょう。あなたの土地は盛土の後3年以上放置していないか、3年以内でも地盤調査を確認していない可能性があります。となれば典型的な欠陥住宅だと思います。どちらにしても第3者の建築士の鑑定が必要です(建築士と言っても施工と関係の無い設計監理の専業の建築士は登録建築士の1割弱だけです)。

以上お答えお待ちしております。


*事務局注:相談当時の状況です。当時はありませんでしたが、H12.4.1に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)が施行され、「主要構造部」の瑕疵担保期間は10年間になりました(2016現在、地盤はオプション加入が必要です)。また、民法上の規定(債務不履行、不法行為)が適用される場合もあります。詳しくは不具合の状況によって異なりますが、ご参考まで。
 コメンテーター 
 事務局から 
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相談者お礼状 
 相談者お礼状
 その後  
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